★水垢の落とし方
前回水垢の種類について書きましたが、今回は落とし方です。
【酸性石鹸】
名前の通り酸性の汚れなのでアルカリ性の洗浄剤を使います。過去にも紹介したバスマジックリンやウルトラハードクリーナー浴室用とかですかね。これとスポンジやパッドなどで軽く擦るだけで比較的簡単に落とせます。
Before
After
【金属石鹼】
マグネシウム系もカルシウム系も基本的には酸性の洗浄剤を使います。ただ、酸性石鹸と違い硬くなってることが多いのでそう簡単にはいきません。特にカルシウム系は石みたいにガチガチになっていることが多いです。そこで洗浄剤を塗布するとシュワシュワと泡になります。汚れに反応している証拠です。柔らかくして落とすイメージです。
ただ、すぐに反応しなくなります。これは表面が反応したことによって出来た廃液が邪魔をして浸透しなくなっています。浸け置きも多少効果はありますが、ある程度反応しきってしまうとそこからは意味がありません。時間を置いた割には硬いまま・・・
そこで少し硬めのブラシやヘラで軽く傷をつける感じで擦りながら再度洗浄剤を塗布してみてください。すると再び反応しだします。厚さがある分洗浄剤の成分を奥に浸透させるために物理的に傷をつけるイメージです。あくまで傷をつけるのは水垢に対してなので素材に傷が付かない力加減が重要です!!
Before
After
Before
After
さて酸性洗浄剤の種類ですが数えきれないぐらいあります。そこで成分について少し。
酸性洗浄剤には成分によってたくさんあります。代表的なものに塩酸、スルファミン酸、リン酸、クエン酸、酢酸などですかね。塩酸→酢酸の順に酸性度が強い→弱いになります。もちろん強い方がよく落ちるのですが、その分素材に影響がでるので希釈したり、長い時間浸け置きしないなどの注意が必要です。
またこれら成分が単品の洗浄剤はなく、色々な成分が配合されているので塩酸が入ってると必ずしも危険なんてことではありません。どの成分がどのぐらいの割合で配合されているかによって強さも変わってきます。
市販されてる洗浄剤に塩酸が使われているものもたくさんあります。例えばサンポール、ナイスなど。市販品の中では強い方かと思います。でも市販出来る割合しか配合されていません。それ以上配合されると劇物扱いになり、購入する側、販売する側も譲渡書に記入した提出、販売許可の登録が必要だったりします。塩酸系はとりあえず色んな水垢に効くのでオールマイティーな感じがします。
【シリカ系】
こればっかりは一般的には物理的除去の方が主体になります。ダイヤモンドパッドやクレンザーなど。というのもシリカスケールに効く洗浄剤は市販されていません。でもいきなりダイヤモンドパッドなので擦るのではなく、酸性洗浄剤でシリカ表面に覆いかぶさっている他の水垢を落としましょう。でないと邪魔をしてシリカが削れません。あとはあまり強くやり過ぎると鏡に傷が入るので力加減が重要です。
Before
After
さて各水垢の落とし方について書きましたが、ここからが大事です。
いろんな汚れが混ざっているということ。
例えば、壁や浴槽に白い汚れがついているからといって金属石鹸と決めつけいきなり酸性洗浄剤を使ったとします。その割には力で落としてるような・・・ってことが十分にあり得ます。それは金属石鹸の上に酸性石鹸や皮脂汚れが重なっていた場合。
そうなるといくら酸性洗浄剤を塗布しても皮脂汚れなどが邪魔をして肝心の金属石鹸に浸透していないからです。まずはアルカリ洗浄剤で皮脂汚れっを落としてから次の段階にいく必要があるんですね。
鏡でいうと鱗を落としたいからといっても、石鹸カスや金属石鹸で覆われて全体に白くなっている場合はいきなりダイヤモンドパッドやクレンザーを使っても意味がないのです。
まとめると、汚れに応じて順番に除去していく必要があるってこですね。今回は水垢に重点を置いてきましたが、環境によってはこれにカビやヤニ汚れも合わさってくる場合の多いので浴室清掃は大変ということです。
日頃のこまめなお掃除が大事ってことですね!!
なんか大変だ・・・と思う方はコストはかかるかもしれませんがプロに依頼するのがいいですね!