★洗剤の基礎知識(カビ取り剤編その1)
さて今回はカビ取り剤のちょっとしたお話です。
カビ取り剤は成分の種類から見ると大きく分けると3種類あるのはご存じでしょうか?
塩素系・酸素系・その他(乳酸系やエタノール系)です。以下にスーパーやホームセンターなどで市販されているの代表的な商品を上げてみました。
【塩素系】スプレータイプ
カビキラー
カビハイター
カビホワイト
【塩素系】ジェルタイプ
かびとりいっぱつ185
黒かびくんジェル
カビトルデスPRO
【塩素系】液体タイプ(漂白剤)
キッチンハイター
キッチンブリーチ
「スプレータイプ」は広範囲に使用するときやちょっとした物にすぐ吹きかけられるので便利ですね!ただ壁などの縦ラインは流れてしまったり平面でも乾いてしまうのでカビが酷いと何回もスプレーし直す手間があります。
「ジェルタイプ」は壁や縦ラインにも留まってくれますし、スプレータイプより乾きにくく長時間浸けて置くことができます。ただ、広範囲には何本あっても足りず、部分的な箇所(ゴムパッキンなど)にお勧めです。
「液体タイプ」は汚れに応じて希釈出来ます。小物などをバケツなどの容器に入れて浸け置きする場合にお勧めです。
【塩素系】の主成分は次亜塩素酸ナトリウム(ソーダ)です。経験上カビにはこの塩素系が一番効くのですが、どうしても臭いが強い傾向にあります。薄めれば臭いも多少は減りますが効力も減りますからね。それにそこまで酷くないカビ(出始めてすぐなど)にはわざわざ塩素系を使わなくてもいい場合もあります。
最後に重要事項として、必ずと言っていいほど記載されている「まぜるな危険!!」。何と??
これは塩素系洗浄剤と酸性洗浄剤を混ぜるな!!ということなのです。塩素ガスが発生し大変危険です!なので両者にはどちらにも記載されています。言い換えると塩素系とアルカリ性、酸性とアルカリ性は混ざっても大丈夫です。といってもわざわざ混ぜる必要はないのですが、掃除の過程で混ざってしまっても害はありません。
次回は塩素系以外のカビとり剤をご紹介します。
ちなみに、当社などの業者が使用する業務用はこの次亜塩素酸ナトリウムの濃度が数倍高く液状で販売されています。危険度もあるため使用するには経験と知識が必要になってきます。効力はキッチンハイターなど家庭用の約12倍ってとこでしょうか。